HIV感染者やエイズ患者に朗報です。
とうとうエイズ治療法が完成したようです。
完治報告者は1人ですが、同様の新療法を受けている治験者は
複数おり、経過も良好で結果に期待が持てるようです。
今回の治療結果でエイズの完全治療が確立されるかも
しれませんので、今後の結果報告が楽しみです。
○ 治療結果
44歳の男性。
血液中からHIVウィルスは検出されず陰性。
結果、新療法によりエイズは完治した可能性が高い。
◎ HIVウィルスの感染システム
HIVウィルスは免疫系のT細胞に感染して、HIVに感染した細胞を
複製するようにDNAを書き換えてしまう。
○ 現在の治療薬の効果
現在最も治療効果が高いART(Anti-Retroviral Therapies)法(※)は、
HIVウィルスが免疫系のT細胞へ浸食阻止する作用。
現在行なわれている抗レトロウイルス療法では、HIVウイルスに感染した
T細胞に対しては効力を持ちますが、ウイルス感染後で潜伏中のT細胞には
効力がありません。
つまり感染者の体内にウィルス細胞を複製する製造元が除去されずに
残ったままになるので、根本治療にはなっていない欠点があります。
○ 新療法 ボリノスタット(Vorinostat)を使用した2段階療法
ボリノスタットと呼ばれている医薬品を使って、休眠中のT細胞を活性化
させて免疫システムを機能低下を防ぐ。
1 まずワクチンが体内にあるHIVウイルスに感染した細胞を感知・除去します。
2 ボリノスタット(Vorinostat)と呼ばれる新薬で潜伏中の感染T細胞を
活性化させます。
患者さんの免疫システムが感染T細胞を見つけて攻撃を加えます。
共同研究チームではこの新療法の臨床試験を今後も5年間にわたり継続し、
臨床試験の結果で治療効果が確認された場合には、既存のART法に
変わり新療法を新たなエイズ治療法として実際の医療現場に導入する
ことを予定しています。
日本でのHIV感染者やエイズ患者に早急治療が開始される時期が待たれます。