HIV検査,,いきなりエイズ

 

日本は主要先進国では珍しく、HIV感染やエイズが増加している国です。

 

中でもエイズを発症してからHIV感染が判明する「いきなりエイズ」が
中高年層の間で増えています。

 

〇 厚生労働省エイズ動向委員会の発表
・ 2015年の新規HIV感染報告例・・・1434件。
・ いきなりエイズ(※)・・・428件(男性409人、女性11人)
   (※)初回の診断でエイズと判明し、HIV感染であったケース。

 

HIV検査,,いきなりエイズ
厚生労働省エイズ動向委員会資料
平成 27(2015)年エイズ発生動向( 概要 ) より

 

○ いきなりエイズが中高年層に増えている要因
・ 今の中高年層が性に目覚めた年頃の時代は、エイズが不治の病として
ヒステリック的に報道がなされた社会情勢でした。
 今では決して一般公開できない感染者の個人名さえニュースで報道され、
その地域の住民はパニック状態となった騒動を見聞きしていた世代です。

 

そんな経緯からエイズに対して恐怖心が根強く、HIV検査を回避する
人が存在する傾向があるようです。

 

・ エイズに対する有効な治療薬がまだ無い当時は、発症から1~2年で
命を落とす、死刑宣告を受けるような恐怖の病とイメージされていました。

 

◎ HIV検査をためらわない理由
 HIV感染症はエイズが日本で発覚した当初から比べると、治療薬の
開発は目覚ましいほど進歩しました。

 

 今では一日一錠の抗生物質を欠かさず服用すればHIVウィルスを
抑えこみ、病状の進行を最小限にする治療効力があります。

 

・ 早期に治療すれば進行をくい止めることができる治療薬の進歩。
・ 検査で陰性ならそれに越したことはなく安心。
・ 今年になって外国の研究機関でHIV感染者の新治療法で完治した
治療例がニュースで出始めていることから、現在の治療法で進行を
止めて、近い将来は完治が望める新治療を受けられる可能性が高い。

 

今では決して不治の病でなくなりつつあるエイズ、HIV感染症です。

 

自身の症状に不安があれば決して検査をためらわないで頂きたく
切に願います。